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連邦国防省 (オーストリア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 オーストリア行政機関
連邦国防省
Bundesministerium für Landesverteidigung
役職
連邦国防大臣 クラウディア・タナー英語版
組織
概要
所在地 ウィーン
年間予算 26.7億ユーロ(2021年)[1]
設置 1956年7月15日
ウェブサイト
www.bundesheer.at
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連邦国防省(れんぽうこくぼうしょう、ドイツ語: Bundesministerium für Landesverteidigung略称:BMLV)は、オーストリアの行政機関のひとつで、国防を所管する。

歴史

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第二次世界大戦後の連合軍軍政期にあたる1945年から1955年まで、連邦首相府内に国防局が設置され、1955年の主権回復後は、連邦国防省に改組された。2009年2月1日にはスポーツ施策を含めた連邦国防・スポーツ省ドイツ語: Bundesministerium für Landesverteidigung und Sportに改組されたが[2]、2018年にスポーツ部門が連邦公務員・スポーツ省ドイツ語版ドイツ語: Bundesministerium für öffentlichen Dienst und Sport[注釈 1]、国防部門が連邦国防省に改組された。

所掌事務

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連邦内閣法ドイツ語版において所掌事務を列記しており、以下の事項に関する事務がある[4]

  • 憲法で定義された任務に関する事項
  • 作戦上および戦術上の指揮権
  • 軍事航空
  • 連邦軍の装備品および人員、物資に関する事項
  • 武器・弾薬に関する事項
  • 軍事技術の研究・試験に関する事項
  • 軍事立入制限区域における業務
  • 軍病院の運営および医薬品の供給、保健衛生に関する事項
  • 駐在武官業務
  • 国防省、軍司令部、軍事史博物館を含む連邦軍に役務を提供するすべての連邦政府施設および資産の保守、管理に関する事項
  • 軍事部門における海運、陸運、電気通信の調査
  • 軍事史博物館のツアー付きガイド
  • 財団の資金管理と業務
  • アレントシュタイク演習場ドイツ語版業務
  • 欧州防衛機関業務

組織

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内部組織

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連邦国防省は以下の構成となっている[5]

  • 国防大臣(FBM)
  • 事務総長(HGS)
    • 連邦大臣兼事務総局(KBM&GS)
    • 改善グループ(Grp Rev)
      • データ保護責任室(Bür DSB)
      • 監査部門A(Rev A)
      • 監査部門B(Rev B)
    • 情報・国防政策センター(ZIW)
      • 情報広報部(Info&ÖA)
      • リーダーシップ・国防政策部(MFW)
    • 第1課(S1):大統領、人事、法令を担当
      • 議会軍事委員会事務局(Bür PBHK)
      • 幹部会グループ(Grp Pres)
        • 院長部局(Präs)
        • 苦情・懲戒部(Disz BW)
        • 議会・閣僚会議・オンブズマン業務部(PMVD)
      • 法務・立法業務グループ(Grp Recht Leg)
        • 法務部(Recht)
        • 独自立法部(ELeg)
        • 海外立法・国際法務部(FLeg)
      • 人事・補充グループ(Grp Pers Erg)
        • 人事部A(PersA)
        • 人事部B(PersB)
        • 人事部C(PersC)
      • 展開支援グループ(Grp BstgU)
        • 人事管理部(Pers Fü)
        • 人事マーケティング部(Pers Mkt)
        • 人事供給/中央指導班(Pers Pro/ZLE)
    • 参謀本部(GStb)
      • 参謀部(GStb Abt)
      • 変革管理IT2020(CMIT 2020)
      • 情報・防諜部(ndAbw)
      • 情報・偵察部(ndAufkl)
      • 参謀総局(GStb Dion)
        • 基本計画グループ(Grp GSPl)
          • 軍事戦略部(Mil Strat)
          • 科学研究開発部(WFE)
          • 管理部A(Kontr A)
          • 管理部B(Kontr B)
          • イノベーション事務所(Inno Bür)
        • セキュリティポリシー局(Dion Sih Pol)
          • 国防政策部(VPol)
          • 軍事政策部(MilPol)
          • 軍事外交部(MilDipl)
        • 管理予算グループ(Grp StrgHH)
          • 予算部(Budg)
          • 経営管財部(BW Fin)
          • 変革部(Transf)
    • 第3課(S3):プロビジョニングを担当
      • 兵器政策部(RüstPol)
      • 商事部(KA)
      • 構造組織グループ(Grp Strukt Org)
        • 構造計画部(Strukt Pl)
        • 組織部(Org)
        • 情報通信技術企画部(IKTPl)
        • インフラ部(Infra)
      • 兵站グループ(Grp Log)
        • 需品部(Qu)
        • 兵站支援部(Log U)
        • 軍事医療部(Mil Ges W)
        • 中央技術部(ZTA)
        • 資材管理部(Mat Wi)
      • 兵器・調達局(Dion RB)
        • プロビジョニング計画部(Bstg Proj)
        • 車両・装備品・個人用装備品部(FGP)
        • 武器システム・弾薬部(WSM)
        • 航空機部(LzA)
        • 情報通信技術システム部(IKTS)
        • 管理支援部(FüU)
    • 第4課(S4):運用を担当
      • 運用任務グループ(Grp LE)
        • 運用管理部(EFü)
        • シチュエーションセンター部(LZ)
        • 軍事航空部(MLF)
      • 運用基本グループ(Grp EGL)
        • 運用計画部(EPl)
        • 運用準備部(EVb)
        • 計画企画部(Prog Pl)
      • 訓練グループ(Grp AusbW)
        • 訓練部A(Ausb A)
        • 訓練部B(Ausb B)
        • 規則・用語部(Vor)
        • 陸軍スポーツ部(HSpo)

下部組織

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連邦国防省の下部組織には以下の構成となっている[6]

歴代大臣

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氏名 就任 所属政党 備考
連邦国防省
Bundesministerium für Landesverteidigung
1 フェルディナンド・グラーフドイツ語版
Ferdinand Graf
1956年7月15日 オーストリア国民党
2 カール・シュラインツァードイツ語版
Karl Schleinzer
1961年4月11日 オーストリア国民党
3 ゲオルグ・プラダードイツ語版
Georg Prader
1964年4月2日 オーストリア国民党
4 ヨハン・フライスラードイツ語版
Johann Freihsler
1970年4月21日
ブルーノ・クライスキー
Bruno Kreisky
1971年2月4日 オーストリア社会民主党 首相兼任
5 カール・リュトゲンドルフドイツ語版
Karl Lütgendorf
1971年2月8日
ブルーノ・クライスキー
Bruno Kreisky
1977年5月31日 オーストリア社会民主党 首相兼任
6 オットー・ロッシュドイツ語版
OttoRösch
1977年6月8日 オーストリア社会民主党
7 フリートヘルム・フリッシェンシュラーガードイツ語版
Friedhelm Frischenschlager
1983年5月21日 オーストリア自由党
8 ヘルムート・クリューネスドイツ語版
Helmut Krünes
1986年5月12日 オーストリア自由党
9 ロベルト・リハルドイツ語版
Robert Lichal
1987年1月21日 オーストリア国民党
アロイス・モックドイツ語版
Alois Mock
1990年11月6日 オーストリア国民党 外務大臣兼任
10 ヴェルナー・ファスルアーベントドイツ語版
Werner Fasslabend
1990年12月17日 オーストリア国民党
11 ヘルベルト・シャイプナードイツ語版
Herbert Scheibner
2000年2月4日 オーストリア自由党
12 ギュンター・プラッタードイツ語版
Günther Platter
2003年2月28日 オーストリア国民党
13 ノルベルト・ダラボスドイツ語版
Norbert Darabos
2007年1月11日 オーストリア社会民主党
連邦国防スポーツ省
Bundesministerium für Landesverteidigung und Sport
14 ゲラルド・クルーグドイツ語版
Gerald Klug
2013年3月11日 オーストリア社会民主党
15 ハンス・ペーター・ドスコツィルドイツ語版
Hans Peter Doskozil
2016年1月26日 オーストリア社会民主党
16 マリオ・クナセクドイツ語版
Mario Kunasek
2017年12月18日 オーストリア自由党
連邦国防省
Bundesministerium für Landesverteidigung
17 ヨハン・ルイフドイツ語版
Johann Luif
2019年5月22日
18 トーマス・スターリンガードイツ語版
Thomas Starlinger
2019年6月3日
19 クラウディア・タナー英語版
Klaudia Tanner
2020年1月7日 オーストリア国民党

脚注・出典

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注釈

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  1. ^ 2020年1月29日に連邦芸術・文化・公務員・スポーツ省(ドイツ語: Bundesministerium für Kunst, Kultur, öffentlichen Dienst und Sport)に改組された[3]

出典

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  1. ^ "Bundesfinanzgesetz 2021" (PDF). Bundesministerium der Finanzen. 2020年1月8日閲覧 Seite 561
  2. ^ Mit der Bundesministeriengesetz-Novelle 2009 ging die Zuständigkeit für Angelegenheiten des Sports mit Wirkung vom 1. Februar 2009 vom Bundeskanzleramt an das dortige Ressort über und das Bundesministerium für Landesverteidigung wurde in Bundesministerium für Landesverteidigung und Sport (BMLVS) umbenannt. Dabei wurde die Sektion VI (Sportsektion) des Bundeskanzleramtes als Sektion V in das BMLVS übergeleitet.
    BM für Landesverteidigung und Sport, Norbert Darabos, Bundesministerium für Landesverteidigung und Sport: Anfragebeantwortung S91143/265-PMVD/2011, 9. Jänner 2012, 9616/AB XXIV. GP, Eingelangt am 10. Jänner 2012, Zu 4 bis 6 (Webdokument, Parlamentarische Materialien, parlament.gv.at/PAKT)
  3. ^ "Bundesministeriengesetz-Novelle 2020". BGBl. I No. 8/2020 of 28 January 2020 (German). 2020年1月29日閲覧
  4. ^ Bundesministeriengesetz 1986”. 2021年1月17日閲覧。
  5. ^ Bundesministerium für Landesverteidigung” (2020年2月20日). 2021年1月17日閲覧。
  6. ^ Die Führungsstruktur des Österreichischen Bundesheeres”. 2021年1月24日閲覧。

外部リンク

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